東京メトロ銀座駅で時々クラッシックコンサートをやっているのをご存知ですか?
実はこれ、ある音大生が始めたことなんですよ。私もその時のメンバーです。
今から20年前、大学の同級生と日比谷公園でいわゆる路上ライブをしに来ました。1演奏したところ、雨が降ってしまい、やむなく演奏は中止、地下鉄をふらふらとあるいていると・・・。
あのスペースでバイオリン、弾けるよね・・・。やっちゃう?
だれともなく、こんなセリフが・・・。でも、駅員さん、見張ってるよ。きっと怒られる・・・。
そうです、20年前はちょうど地下鉄サリン事件があった直後、電車には怖くて乗れない、地下通路は怖くて歩けないという人が多くいたそうで、事件の影響で駅員さんも神経をとがらせて見張りを強化していたようです。
そんなことは知らないまだ子供だった私たちはただただ、自分たちが楽しければいいというノリだけでバイオリンを取り出し、演奏を始めてしまいました。演奏が始まるとあっという間に100人ほどのお客様が足を止めて演奏に耳を傾けてくださいました。今考えると恥ずかしいほどつたない演奏にも関わらず。
無事に?演奏が終わると、駅員さんが「一緒に来てください。」何やら神妙な面持ちでどこかの部屋に連れていかれました。(絶対怒られるよね・・?)
ところがです!
サリン事件で活気のなくなってしまった銀座駅を何とか以前の駅のように元気にしたい!
だからぜひ続けてほしい!
ということで今でもあの場所で時折クラッシックコンサートが行われているようです。
それが20年たった昨日、東京新聞に記事として掲載されました。(今俳優として活躍している友人が受けた字取材記事です。)
昨日はちょうど私は震災バイオリンコンサート。音楽で人の心をいやす、忘れてはいけないものを伝え続けるという二つの出来事が見事にシンクロした不思議な日でした。


